呻吟語 / 外篇・品藻・以て人品を語る可し
心平氣和而有強毅不可奪之力,秉公持正而有圓通不可拘之權,可以語人品矣。
新字:心平気和而有強毅不可奪之力,秉公持正而有円通不可拘之権,可以語人品矣。
書き下し
心平らかに氣和して強毅奪ふ可からざるの力有り、公を秉り正を持して圓通拘す可からざるの權有らば、以て人品を語る可し。
現代語訳
心が平らかで気が和やかでありながら、強く毅く奪えない力がある。公けを執りまっすぐを保ちながら、円やかに通じて縛られない裁量がある。それで初めて人品を語れます。
解説
人品の条件を、二つの組み合わせで示します。穏やかさと奪えない強さ、公正さと縛られない融通。どちらも片方だけでは足りず、相反するものが同居して初めて条件を満たします。前に出てきた、和やかさの中に筋があるという段と同じ構図が、人品という大きな言葉の定義として置かれた一段です。相反するものが同居して、初めて条件を満たします。
この章句が説くこと
人品平和強毅公正融通
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