呻吟語 / 内篇・應務・偏識見底の人は更に說話し難し
無識見底人,難與說話;偏識見底人,更難與說話。
新字:無識見底人,難与説話;偏識見底人,更難与説話。
書き下し
識見無き底の人は、與に說話し難し。偏識見底の人は、更に與に說話し難し。
現代語訳
見識の無い人とは、話すのが難しい。偏った見識のある人とは、いっそう話すのが難しい。
解説
話の通じにくさを二段に分けます。見識が無い人より、偏った見識のある人のほうが厄介だ、と。前者は空白なので入れる余地がありますが、後者はすでに埋まっているうえに、それを見識だと信じています。前に出てきた、俗が骨の髄まで入れば名医でも治せないという段と同じ構図になっています。空白には入る余地があるが、偏りには余地がありません。
この章句が説くこと
対話見識偏り難易余地
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