呻吟語 / 外篇・品藻・四つの見識
尋行數墨是頭巾見識,慎步矜趨是釵裙見識,大刀闊斧是丈夫見識,能方能圓、能大能小是聖人見識。
新字:尋行数墨是頭巾見識,慎歩矜趨是釵裙見識,大刀闊斧是丈夫見識,能方能円、能大能小是聖人見識。
書き下し
行を尋ね墨を數ふるは是れ頭巾の見識、步を慎み趨を矜るは是れ釵裙の見識、大刀闊斧は是れ丈夫の見識、能く方に能く圓、能く大に能く小なるは是れ聖人の見識なり。
現代語訳
行を数え文字を追うのは学者帽の見識です。歩みを慎み足取りを飾るのは女の装いの見識です。大刀と大斧を振るうのは男子の見識です。四角くも丸くもなれ、大きくも小さくもなれるのは聖人の見識です。
解説
見識を四段に分けます。細かく読む段、身なりを飾る段、思い切る段、そして自在に変えられる段。当時の身分観や性別観が色濃く出た表現もありますが、要点は最後の一つでしょう。思い切りのよさが最上ではなく、その上に可変性が置かれています。前に出てきた、才は可変性だという段と同じ立場です。思い切りのよさが最上ではなく、上に可変性が置かれます。
この章句が説くこと
見識四段可変思い切り細読
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