呻吟語 / 外篇・品藻・真に孟浪の人なり
以粗疏心看古人親切之語,以煩躁心看古人靜深之語,以浮泛心看古人玄細之語,以淺狹心看古人博洽之語,便加品隲,真孟浪人也。
新字:以粗疏心看古人親切之語,以煩躁心看古人静深之語,以浮泛心看古人玄細之語,以浅狭心看古人博洽之語,便加品隲,真孟浪人也。
書き下し
粗疏の心を以て古人親切の語を看、煩躁の心を以て古人靜深の語を看、浮泛の心を以て古人玄細の語を看、淺狹の心を以て古人博洽の語を看て、便ち品隲を加ふるは、真に孟浪の人なり。
現代語訳
粗く疎かな心で古人の切実な言葉を読み、いらだった心で古人の静かで深い言葉を読み、浮ついた心で古人の玄妙で細やかな言葉を読み、浅く狭い心で古人の広く行き届いた言葉を読んで、すぐに品定めを加える。これは本当に根拠の無い人です。
解説
読む側の心の状態と、読まれる言葉の質を四組で対比します。どれも読み手のほうが粗く浅い組み合わせです。そしてその状態で品定めをする者を、根拠が無いと断じます。前に出てきた、心を静めてから見よという段と同じ立場で、こちらは読書と批評の場面に絞られています。読書と批評の場面に絞った、心構えの一段になっています。
この章句が説くこと
読書心の状態批評品定め根拠
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