呻吟語 / 外篇・品藻・惜しいかな錯りて一生を活く
一個俗念頭,一雙俗眼目,一口俗話說,任教聰明才辯,可惜錯活了一生。
新字:一個俗念頭,一双俗眼目,一口俗話説,任教聰明才弁,可惜錯活了一生。
書き下し
一個の俗念頭、一雙の俗眼目、一口の俗話說ならば、聰明才辯に任教すとも、惜しいかな錯りて一生を活くるなり。
現代語訳
一つの俗な思いつき、一組の俗な目、一口の俗な話しぶり。たとえ聡明で弁が立っても、惜しいことに一生を誤って生きることになります。
解説
俗という一語を、思いと目と口の三つに当てます。そして聡明さや弁舌があっても救いにならないと言います。能力ではなく質が一生を決めるという構図です。前に出てきた、一つの俗な思いが一生を誤らせるという段に、目と口が加わった形で、判定の項目が増えています。能力ではなく質が、一生を決めるという構図です。判定の項目が三つに増えているのも要点でしょう。
この章句が説くこと
俗思い目口一生
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