呻吟語 / 外篇・品藻・緘默する者より百倍
終日不歇口,無一句可議之言,高於緘默者百倍矣。
新字:終日不歇口,無一句可議之言,高於緘黙者百倍矣。
書き下し
終日口を歇めずして、一句も議す可きの言無きは、緘默する者より高きこと百倍なり。
現代語訳
一日中口を休めなくても、一句も咎めるべき言葉が無いなら、口を閉ざしている者より百倍も高い。
解説
寡黙を無条件の徳としません。話さないのは失言しないための消極策で、話し続けて一句も咎められないほうがはるかに上だ、と。前に出てきた、言うべき時に語り続けても寡黙を損なわないという段と同じ立場です。沈黙に逃げる態度を、百倍という数字で明快に順位づけた一段になっています。沈黙に逃げる態度を、百倍という数字で順位づけています。
この章句が説くこと
寡黙発言逃げ順位失言
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