呻吟語 / 外篇・品藻・猶ほ極力以て之を圖る
知其不可為而遂安之者,達人智士之見也;知其不可為而猶極力以圖之者,忠臣孝子之心也。
新字:知其不可為而遂安之者,達人智士之見也;知其不可為而猶極力以図之者,忠臣孝子之心也。
書き下し
其の為す可からざるを知りて遂に之に安んずる者は、達人智士の見なり。其の為す可からざるを知りて猶ほ極力以て之を圖る者は、忠臣孝子の心なり。
現代語訳
なし得ないと知って、そのまま受け入れるのは、達人や智士の見方です。なし得ないと知って、なお力の限りを尽くして図るのは、忠臣や孝子の心です。
解説
できないと分かった後の態度を、二つ並べます。受け入れるか、それでもやるか。前者を達人智士、後者を忠臣孝子とし、どちらが上とは書いていません。しかし品藻篇の流れを見れば、後者に重心があるでしょう。知恵と情の分かれ目を、一つの場面で示した一段になっています。知恵と情の分かれ目を、一つの場面で示した一段です。
この章句が説くこと
不可能受容尽力智情
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