呻吟語 / 外篇・品藻・躁士は言に死す
烈士死志,守士死職,任士死怨,忿士死鬥,貪士死財,躁士死言。
書き下し
烈士は志に死し、守士は職に死し、任士は怨に死し、忿士は鬥に死し、貪士は財に死し、躁士は言に死す。
現代語訳
烈しい士は志に死に、守る士は職に死に、引き受ける士は怨みに死に、憤る士は争いに死に、貪る士は財に死に、せっかちな士は言葉に死にます。
解説
六種の士が、それぞれ何によって死ぬかを並べます。志、職、怨み、争い、財、言葉。前半三つは務めに殉じる形ですが、後半三つは自分の欠点に倒れる形です。同じ死でも中身が分かれます。とくに最後のせっかちが言葉で死ぬという指摘が鋭く、性急さの行き着く先が示された一段になっています。性急さの行き着く先が、最後に示されています。

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死志職財言葉
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『文武訓』文訓下之末されど今、いにしへの和歌を見ん人、此理をもてえらばば教となるべし。和歌をよくえらび用ひば、其益などかなかるべき。近き世の和歌は、只言葉をたくみにしてかざれるをこのみて、其志をいふことはすくなし。詩も和歌も、志をいふをむねとすべし。言葉は只ふるきを用ひ、いやしからざるを以てよしとすべし。言葉をたくみにせんとすれば、和歌の本意をうしなふ。わが身、和歌をつくることかなはずとも、古人の歌をえらび用ひば、かへつて我がよむにはまさりなん。
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『慎思録』巻之一道に志す者は、須らく誠敬以て其の志を守るべし。然らざれば則ち流蕩放荒して道を忘れ、終にも亦必ず亡びんのみ。今の学者、大率人の不善を責むるの意思常に多くして、己の不善を責むるの意思常に少なし。此れ聖賢を以て人を律し、衆人を以て己を待すと謂ふ。是を以て学を為す者の、終に己に益無き所以なり。
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論語・公冶長篇顔淵・季路侍る。子曰く、「盍ぞ各々爾の志を言わざる。」子路曰く、「願わくは車馬衣裘、朋友と共にし、之を敝るとも憾み無からん。」顔淵曰く、「願わくは善に伐ること無く、労を施すこと無からん。」子路曰く、「願わくは子の志を聞かん。」子曰く、「老者は之を安んじ、朋友は之を信じ、少者は之を懐けん。」
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