呻吟語 / 外篇・品藻・道を見れば蠟を嚼むが若し
從欲則如附羶,見道則若嚼蠟,此下愚之極者也。
新字:従欲則如附羶,見道則若嚼蠟,此下愚之極者也。
書き下し
欲に從へば則ち羶に附くが如く、道を見れば則ち蠟を嚼むが若し。此れ下愚の極まれる者なり。
現代語訳
欲に従うときは生臭いものに寄りつくようで、道を目にすると蝋を噛むようだ。これが下の愚かさの極まった者です。
解説
欲と道への反応の落差で、最も愚かな段を定めます。欲には夢中になり、道には味を感じない。前に出てきた、生臭いものに寄りつく者には本当の味わいを語るなという段と同じ言い回しです。味覚の比喩で示されているので、頭ではなく身体の反応として判定されることになります。頭ではなく、身体の反応として判定されることになります。
この章句が説くこと
欲道味覚下愚反応
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