呻吟語 / 外篇・品藻・四種の人
藏名遠利,夙夜汲汲乎實行者,聖人也。為名修,為利勸,夙夜汲汲乎實行者,賢人也。不占名標,不尋利孔,氣昏志惰,荒德廢業者,眾人也。炫虛名,漁實利,而內存狡獪之心,陰為鳥獸之行者,盜賊也。
新字:蔵名遠利,夙夜汲汲乎実行者,聖人也。為名修,為利勧,夙夜汲汲乎実行者,賢人也。不占名標,不尋利孔,気昏志惰,荒徳廃業者,眾人也。炫虚名,漁実利,而内存狡獪之心,陰為鳥獣之行者,盗賊也。
書き下し
名を藏し利を遠ざけ、夙夜汲汲乎として實行する者は、聖人なり。名の為に修め、利の為に勸め、夙夜汲汲乎として實行する者は、賢人なり。名標を占めず、利孔を尋ねず、氣昏く志惰りて、德を荒らし業を廢する者は、眾人なり。虛名を炫らかし、實利を漁りて、內に狡獪の心を存し、陰に鳥獸の行を為す者は、盜賊なり。
現代語訳
名を隠し利を遠ざけ、朝も夜もせわしく実行する者は聖人です。名のために修め、利のために励み、朝も夜もせわしく実行する者は賢人です。名の標も占めず、利の穴も探さず、気が暗く志が怠り、徳を荒らし業を廃する者は大勢の人です。虚しい名をひけらかし、実の利を漁り、内に狡い心を抱いて、ひそかに鳥獣の行いをする者は盗賊です。
解説
四種の人を、名利への向き合い方と実行の有無で分けます。聖人と賢人は動機が違っても実行する点で同じ、大勢の人は動機も実行も無く、盗賊は名を偽り利を漁る。とくに賢人の位置が寛容で、名利のためでも実行すれば賢人とされます。動機より実行を重く見た分類になっています。動機より実行を重く見た、分類になっています。
この章句が説くこと
分類名利実行聖賢盗賊
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