呻吟語 / 外篇・品藻・擺脫し得て開き、擺脫し得て淨し
士君子在塵世中,擺脫得開,不為所束縛;擺脫得淨,不為所污蔑,此之謂天挺人豪。
新字:士君子在塵世中,擺脫得開,不為所束縛;擺脫得浄,不為所污蔑,此之謂天挺人豪。
書き下し
士君子塵世の中に在り、擺脫し得て開けば、之が為に束縛せられず。擺脫し得て淨ければ、之が為に污蔑せられず。此れを之れ天挺の人豪と謂ふ。
現代語訳
士君子が塵の世の中にあって、振り払って開ければ、それに縛られません。振り払って清らかであれば、それに汚されません。これを天が抜きん出させた人の豪傑と言います。
解説
世俗の中での自由を、二つの条件で示します。縛られないことと、汚されないこと。どちらも振り払うという同じ動作から生まれます。世を離れるのではなく、中にいながら振り払う。前に出てきた、塵に入って染まらないという段と同じ構図で、こちらは人の呼び名として天挺の人豪という語が与えられています。世を離れるのではなく、中にいながら振り払うのです。
この章句が説くこと
世俗自由束縛汚染豪傑
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