呻吟語 / 内篇・問學・氣習の二字を脫し盡くす
脫盡氣習二字,便是英雄。
新字:脫尽気習二字,便是英雄。
書き下し
氣習の二字を脫し盡くさば、便ち是れ英雄なり。
現代語訳
生まれつきの気質と身についた習慣。この二字をすっかり脱ぎ捨てられれば、それで英雄です。
解説
英雄の条件を、功業ではなく気質と習慣からの脱出に置きます。どちらも自分では選んでいないのに、行動の大半を決めているものです。それを脱ぎ捨てるのは戦に勝つより難しい。前に出てきた、三つの家の奴婢にならなければ天地の主人だという段と同じ主張で、こちらは英雄という一語で言い切っています。自分で選んでいないものが、行動の大半を決めているのです。
この章句が説くこと
気質習慣英雄脱却自由
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