呻吟語 / 外篇・聖賢・聖人に尚ぶ無し
「衣錦尚絅」,自是學者作用,聖人無尚。
新字:「衣錦尚絅」,自是学者作用,聖人無尚。
書き下し
「錦を衣て絅を尚ふ」は、自ら是れ學者の作用なり。聖人に尚ぶ無し。
現代語訳
錦を着てその上に薄い上着を重ねるというのは、学ぶ者のする工夫です。聖人には重ねるものがありません。
解説
中庸の、錦の上に薄衣を重ねて美しさを隠すという一句を引きます。それは学ぶ者の工夫であって、聖人には要らない、と。隠す必要が無いのは、初めから輝いていないからでしょう。前に出てきた、内に満ちていれば外は静かだという段と同じで、覆いをかける段はまだ途中だと示されています。覆いをかける段は、まだ途中だと示されています。
この章句が説くこと
錦絅隠す工夫聖人不要
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