呻吟語 / 外篇・聖賢・吾必ず以て聖人と為さん
法令所行,可以使土偶奔趨;惠澤所浸,可以使枯木萌孽;教化所孚,可以使鳥獸伏馴;精神所極,可以使鬼神感格,吾必以為聖人矣。
新字:法令所行,可以使土偶奔趨;恵沢所浸,可以使枯木萌孽;教化所孚,可以使鳥獣伏馴;精神所極,可以使鬼神感格,吾必以為聖人矣。
書き下し
法令の行はるる所は、以て土偶をして奔趨せしむ可し。惠澤の浸す所は、以て枯木をして萌孽せしむ可し。教化の孚する所は、以て鳥獸をして伏馴せしむ可し。精神の極まる所は、以て鬼神をして感格せしむ可し。吾必ず以て聖人と為さん。
現代語訳
法令が行き渡るところでは、土の人形も走り出させることができます。恵みが浸みるところでは、枯れ木も芽吹かせることができます。教化が信じられるところでは、鳥獣も馴れ従わせることができます。精神が極まるところでは、鬼神も感じ通じさせることができます。私は必ずそれを聖人と呼びます。
解説
影響力の四段を、届く相手で示します。土の人形、枯れ木、鳥獣、鬼神。人以外ばかりで、しかも順に手に負えない相手になります。法令から恵み、教化、そして精神へと、手段も内側へ移ります。届かないはずの相手に届くことを聖人の定義とした、大きな構えの一段です。届かないはずの相手に届くことを、聖人の定義としています。
この章句が説くこと
影響法令教化精神到達
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