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呻吟語 / 外篇・聖賢・萬物を遂げんと欲して志自ら遂ぐ

萬物之情,各求自遂者也。惟聖人之心,則欲遂萬物而志自遂。

新字:万物之情,各求自遂者也。惟聖人之心,則欲遂万物而志自遂。

書き下し

萬物の情は、各おの自ら遂げんことを求むる者なり。惟だ聖人の心のみ、則ち萬物を遂げんと欲して志自ら遂ぐ。

現代語訳

万物の情は、それぞれ自分が遂げることを求めるものです。ただ聖人の心だけは、万物を遂げさせようとして、自分の志がおのずと遂げられます。

解説

万物と聖人を、求める向きで分けます。万物は自分の実現を求め、聖人は万物の実現を求める。そして聖人のほうは、結果として自分の志も遂げられるとされます。他人のために働くことが自分の実現になるという構図で、犠牲ではないところが要点です。志の置き場所を変えた一段になっています。犠牲ではないところが、この一段の要点になっています。

この章句が説くこと

他者実現聖人向き

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