呻吟語 / 外篇・聖賢・天下人と見る可し
聖賢之私書,可與天下人見;密事,可與天下人知;不意之言,可與天下人聞;暗室之中,可與天下人窺。
新字:聖賢之私書,可与天下人見;密事,可与天下人知;不意之言,可与天下人聞;暗室之中,可与天下人窺。
書き下し
聖賢の私書は、天下の人と見る可し。密事は、天下の人と知る可し。不意の言は、天下の人と聞く可し。暗室の中は、天下の人と窺ふ可し。
現代語訳
聖賢の私信は、天下の人と一緒に見ても構いません。内密の事は、天下の人と一緒に知っても構いません。不意に漏れた言葉は、天下の人と一緒に聞いても構いません。暗い部屋の中は、天下の人と一緒に覗いても構いません。
解説
隠すところが無い状態を、四つの場面で示します。私信、内密の事、不意の言葉、暗い部屋。どれも普通なら人に見せられないものばかりです。とくに不意に漏れた言葉が入っているのが厳しく、取り繕う暇が無い場面まで含まれています。慎独の到達点を、公開可能性で測った一段になっています。慎独の到達点を、公開できるかどうかで測っています。
この章句が説くこと
公開私信暗室不意慎独
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