呻吟語 / 外篇・聖賢・能く軟にして剛方の氣を失はず
平生不作圓軟態,此是丈夫。能軟而不失剛方之氣,此是大丈夫。聖賢之所以分也。
新字:平生不作円軟態,此是丈夫。能軟而不失剛方之気,此是大丈夫。聖賢之所以分也。
書き下し
平生圓軟の態を作さざるは、此れは是れ丈夫なり。能く軟にして剛方の氣を失はざるは、此れは是れ大丈夫なり。聖賢の分かるる所以なり。
現代語訳
生涯にわたって丸く軟らかい態度を取らないのは、男子です。軟らかくありながら剛くまっすぐな気を失わないのは、大丈夫です。聖人と賢人が分かれるところです。
解説
硬さだけを持つ者と、軟らかさと硬さを両立させる者を分けます。前者が丈夫、後者が大丈夫。そして聖賢の分かれ目がここだとされます。硬いだけなら一段下という判定で、前に出てきた、一剛一柔が中だという段と同じ立場です。柔らかくなることが後退ではないと示した一段になっています。柔らかくなることが後退ではないと、示した一段です。
この章句が説くこと
剛柔大丈夫両立聖賢判定
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