呻吟語 / 外篇・聖賢・聖人は風土を帶びず
聖人不落氣質,賢人不渾厚便直方,便著了氣質色相;聖人不帶風土,賢人生燕趙則慷慨,生吳越則寬柔,就染了風土氣習。
新字:聖人不落気質,賢人不渾厚便直方,便著了気質色相;聖人不帯風土,賢人生燕趙則慷慨,生吳越則寛柔,就染了風土気習。
書き下し
聖人は氣質に落ちず。賢人は渾厚ならざれば便ち直方なり、便ち氣質の色相を著く。聖人は風土を帶びず。賢人は燕趙に生まるれば則ち慷慨、吳越に生まるれば則ち寬柔なり。就ち風土の氣習に染まる。
現代語訳
聖人は気質に落ちません。賢人は厚く包み込むのでなければまっすぐ角張っていて、そこに気質の色合いが現れます。聖人は風土を帯びません。賢人は燕や趙に生まれれば意気に激しく、呉や越に生まれれば寛やかで柔らかい。つまり風土の気風に染まっています。
解説
聖人と賢人の違いを、気質と風土という二つの染みで測ります。賢人には生まれつきの色と、育った土地の色がついている。聖人にはどちらも無い。逆に言えば、自分に色がついていることに気づけば、まだ賢人の段だと分かります。出身地の気風まで含めて自己点検を促す一段です。出身地の気風まで含めて、自己点検を促す一段です。
この章句が説くこと
気質風土染み聖賢自覚
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