呻吟語 / 外篇・世運・畢竟是れ吾が儒の世界
世界畢竟是吾儒世界,雖二氏之教雜出其間,而紀綱法度、教化風俗,都是二帝三王一派家數。即百家井出,只要主僕分明,所謂元氣充實,即風寒入肌,瘡瘍在身,終非危症也。
新字:世界畢竟是吾儒世界,雖二氏之教雑出其間,而紀綱法度、教化風俗,都是二帝三王一派家数。即百家井出,只要主僕分明,所謂元気充実,即風寒入肌,瘡瘍在身,終非危症也。
書き下し
世界は畢竟是れ吾が儒の世界なり。二氏の教へ其の間に雜出すと雖も、紀綱法度、教化風俗は、都て是れ二帝三王一派の家數なり。即ち百家井出するも、只だ主僕分明なるを要す。所謂る元氣充實すれば、即ち風寒肌に入り、瘡瘍身に在るも、終に危症に非ざるなり。
現代語訳
世界は結局のところ我々儒の世界です。仏と道の教えがその間に入り混じっていても、規律と法度、教化と風俗は、みな二帝三王の一派の流儀です。たとえ百家が並び立っても、主と従がはっきりしていればよいのです。元の気が満ちていれば、風邪が肌に入り腫れ物が身にできても、結局は重い症状にはなりません。
解説
他の教えの混在を認めたうえで、主従がはっきりしていればよいとします。そして体のたとえが続きます。元気が満ちていれば、風邪も腫れ物も重症にならない。多様性を排除せず、芯さえ通っていれば害にならないという考え方です。前に出てきた、我は只だ我なりという独立の姿勢と両立する一段になっています。多様性を排除せず、芯さえ通れば害にならないという見方です。
この章句が説くこと
多様主従元気混在芯
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