呻吟語 / 内篇・應務・我事に就き、事我に就かしめず
君子之處事也,要我就事,不令事就我;其長民也,要我就民,不令民就我。
新字:君子之処事也,要我就事,不令事就我;其長民也,要我就民,不令民就我。
書き下し
君子の事に處するや、我事に就くを要し、事我に就かしめず。其の民に長たるや、我民に就くを要し、民我に就かしめず。
現代語訳
君子が事に処するときは、自分が事のほうへ寄るのであって、事を自分のほうへ寄せさせません。民の長となるときは、自分が民のほうへ寄るのであって、民を自分のほうへ寄せさせません。
解説
歩み寄る方向を、常に自分の側からにせよと言います。事に対しても民に対しても同じです。自分の型に合わせさせれば楽ですが、それでは事も民も歪みます。前に出てきた、聖人は物に随って形をなすという段と同じ構図で、こちらは対等ではなく明確に自分から動けという指示になっています。統治の基本姿勢を示した一段です。
この章句が説くこと
歩み寄り統治自分から民型
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