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呻吟語 / 外篇・天地・天は未定の命、命は已定の天

天者,未定之命;命者,已定之天。天者,大家之命,命者,各物之天。命定而吉凶禍福隨之也,由不得天,天亦再不照管。

新字:天者,未定之命;命者,已定之天。天者,大家之命,命者,各物之天。命定而吉凶禍福随之也,由不得天,天亦再不照管。

書き下し

天なる者は、未定の命なり。命なる者は、已定の天なり。天なる者は、大家の命なり。命なる者は、各物の天なり。命定まりて吉凶禍福之に隨ふ。天に由り得ず、天も亦た再び照管せず。

現代語訳

天とは、まだ定まっていない命です。命とは、すでに定まった天です。天とは、みなに共通の命です。命とは、それぞれの物にとっての天です。命が定まれば吉凶禍福がそれに従います。天の思い通りにはならず、天ももう構いません。

解説

天と命を、定まる前と後として区別します。同じものが、共通の段階では天、個別に定まれば命になる。そして定まった後は天も構わないと言い切ります。自分の命が定まった時点で天の管轄を離れるという見方で、祈っても効かない理由がここで説明されることになります。定義の整理が明快な一段です。祈っても効かない理由が、ここで説明されることになります。

この章句が説くこと

天命定まり区別管轄吉凶

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