呻吟語 / 外篇・天地・中和の氣は宜しからざる所無し
中和之氣,萬物之所由以立命者也,故無所不宜;偏盛之氣,萬物之所由以盛衰者也,故有宜有不宜。
新字:中和之気,万物之所由以立命者也,故無所不宜;偏盛之気,万物之所由以盛衰者也,故有宜有不宜。
書き下し
中和の氣は、萬物の由りて以て命を立つる所の者なり。故に宜しからざる所無し。偏盛の氣は、萬物の由りて以て盛衰する所の者なり。故に宜しき有り宜しからざる有り。
現代語訳
中和の気は、万物が命を立てる元です。だからどこにも合わないところがありません。偏って盛んな気は、万物が盛んになったり衰えたりする元です。だから合う場合と合わない場合があります。
解説
中和と偏盛を、適用範囲の広さで比べます。中和はどこにでも合い、偏盛は合う相手を選ぶ。前に出てきた、どの気から生まれたかで合う気が決まるという段を踏まえた整理です。万能であることと、強いことは別だという見方で、中庸の実用的な価値がここで説明されています。万能であることと、強いことは別だという見方です。
この章句が説くこと
中和偏盛適用範囲万能
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