呻吟語 / 外篇・天地・日は正午、月は正圓
日正午,月正圓,一呼吸間耳。呼吸之前,未午未圓;呼吸之後,午過圓過。善觀中者,此亦足觀矣。
新字:日正午,月正円,一呼吸間耳。呼吸之前,未午未円;呼吸之後,午過円過。善観中者,此亦足観矣。
書き下し
日は正午、月は正圓なるは、一呼吸の間のみ。呼吸の前は、未だ午ならず未だ圓ならず。呼吸の後は、午過ぎ圓過ぐ。善く中を觀る者は、此れも亦た觀るに足る。
現代語訳
日がちょうど南中し、月がちょうど満ちるのは、一呼吸のあいだだけです。その前はまだ南中せず満ちておらず、その後はもう過ぎています。中というものをよく観る者にとっては、これも観るに足ります。
解説
南中と満月が、実は一瞬しか存在しないことを指摘します。前は未到達、後は行きすぎ。中という状態が、点でしかないという観察です。だから中を保つのは静止ではなく、絶えず通過し続けることになります。前に出てきた、昼夜が等しい日は年に数日しかないという段と同じ主題です。中を保つとは静止ではなく、絶えず通過し続けることです。
この章句が説くこと
中一瞬南中満月通過
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