呻吟語 / 外篇・天地・客なり、主に非ざるなり
既有個陰氣,必有聚結,故為月;既有個陽氣,必有精華,故為日。晦是月之體,本是純陰無光之物,其光也映日得之,客也,非主也。
新字:既有個陰気,必有聚結,故為月;既有個陽気,必有精華,故為日。晦是月之体,本是純陰無光之物,其光也映日得之,客也,非主也。
書き下し
既に個の陰氣有らば、必ず聚結有り。故に月と為る。既に個の陽氣有らば、必ず精華有り。故に日と為る。晦は是れ月の體なり。本と是れ純陰にして光無きの物なり。其の光るや日に映じて之を得。客なり、主に非ざるなり。
現代語訳
陰の気があれば、必ず凝り集まるところがあります。だから月になります。陽の気があれば、必ず精華があります。だから日になります。晦は月の本体です。もともと純粋な陰で光の無い物です。光るのは日に照らされて得ているのであって、客であって主ではありません。
解説
月が自ら光らないことを、陰陽の理から説明します。本体は闇で、光は借り物。だから客であって主ではない、と。借りた光を自分の光と見誤るなという含みも読み取れます。前に出てきた、外の景色を借りて胸の内としないという段と重ねると、人にも当てはまる比喩になっています。借りた光を自分の光と見誤るな、という含みも読み取れます。
この章句が説くこと
月借光客主陰陽見誤り
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