呻吟語 / 外篇・天地・精明を渾厚の中に寓す
渾厚,天之道也。是故處萬物而忘言,然不能無日月星辰以昭示之,是寓精明於渾厚之中。
新字:渾厚,天之道也。是故処万物而忘言,然不能無日月星辰以昭示之,是寓精明於渾厚之中。
書き下し
渾厚は、天の道なり。是の故に萬物に處して言を忘る。然れども日月星辰を以て之を昭示する無き能はず。是れ精明を渾厚の中に寓するなり。
現代語訳
厚く包み込むのが天の道です。だから万物と共にありながら言葉を忘れています。それでも日月星辰によって示さずにはいられません。これが精しい明るさを厚みの中に込めるということです。
解説
天は何も語らないのに、日月星辰という明かりを掲げています。黙っていることと、はっきり示すことが同居しているわけです。それを、精しい明るさを厚みの中に込めると呼びます。前に出てきた、鋭さを大らかさの内側にしまえという段と同じ構図が、天の姿として描かれた一段になっています。鋭さを大らかさの内にしまえという主張の、天の姿です。
この章句が説くこと
渾厚精明天無言日月
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