呻吟語 / 外篇・天地・盈虛の自然なり
一呼一吸,不得分毫有餘,不得分毫不足;不得連呼,不得連吸;不得一呼無吸,不得一吸無呼,此盈虛之自然也。
新字:一呼一吸,不得分毫有余,不得分毫不足;不得連呼,不得連吸;不得一呼無吸,不得一吸無呼,此盈虚之自然也。
書き下し
一呼一吸、分毫の餘り有るを得ず、分毫の足らざるを得ず。連呼するを得ず、連吸するを得ず。一呼して吸無きを得ず、一吸して呼無きを得ず。此れ盈虛の自然なり。
現代語訳
一つ吐き一つ吸う。毛ほども余ってはならず、毛ほども足りなくてはなりません。続けて吐いてはならず、続けて吸ってもなりません。吐いて吸わないこともなく、吸って吐かないこともありません。これが満ち欠けの自然です。
解説
呼吸の規則を、四つの禁止で示します。過不足なく、続けて片方だけにせず、必ず対にする。生きている以上、誰もが守っている規則です。それを満ち欠けの自然と呼びます。当たり前すぎて意識しない身体の働きの中に、天地と同じ法則があると示した一段になっています。当たり前すぎて意識しない身体の働きの中に、天地と同じ法則があると示した一段です。
この章句が説くこと
呼吸過不足対盈虚自然
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『呻吟語』外篇・天地・一噓一吸噓氣は內より外に之くなり、吸氣は外より內に之くなり。天地の初めの噓を春と為し、噓し盡くすを夏と為す。故に萬物は噓に隨ひて生長す。天地の初めの吸を秋と為し、吸ひ盡くすを冬と為す。故に萬物は吸に隨ひて收藏す。噓は、上升の陽氣なり、陽は發を主る。吸は、下降の陰氣なり、陰は成を主る。一噓一吸、開闢より以來混沌の後に至るまで、只だ這の一絲の氣なり。毫髮も斷ゆる處有らば、萬物滅し、天地毀る。
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