呻吟語 / 外篇・天地・獨り陰を得たる者
天地間萬物,都是陰陽兩個共成的。其獨得於陰者,見陽必避,蝸牛壁蘚之類是也;其獨得於陽者,見陰必枯,夏枯草之類是也。
新字:天地間万物,都是陰陽両個共成的。其独得於陰者,見陽必避,蝸牛壁蘚之類是也;其独得於陽者,見陰必枯,夏枯草之類是也。
書き下し
天地間の萬物は、都て是れ陰陽の兩個共に成す的なり。其の獨り陰を得たる者は、陽を見れば必ず避く。蝸牛壁蘚の類是れなり。其の獨り陽を得たる者は、陰を見れば必ず枯る。夏枯草の類是れなり。
現代語訳
天地のあいだの万物は、みな陰と陽の二つが共に作ったものです。陰だけを得たものは、陽に会えば必ず避けます。かたつむりや壁の苔がその類です。陽だけを得たものは、陰に会えば必ず枯れます。夏枯草がその類です。
解説
万物は陰陽が共に作るという原則を示したうえで、片方に偏った例を挙げます。かたつむりと苔は日を避け、夏枯草は夏に枯れる。どちらも片方しか持たないぶん、もう片方に耐えられません。偏りが、そのまま弱点になるという構図です。人の性質にもそのまま当てはめて読める一段になっています。偏りがそのまま弱点になる、という構図になっています。
この章句が説くこと
陰陽偏り弱点適応共成
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