呻吟語 / 外篇・天地・乃ち時物を變ずるのみ
觀七十二候者,謂物知時,非也,乃時變物耳。
新字:観七十二候者,謂物知時,非也,乃時変物耳。
書き下し
七十二候を觀る者は、物時を知ると謂ふ。非なり。乃ち時物を變ずるのみ。
現代語訳
七十二候を観る者は、生き物が時を知っていると言います。違います。時が生き物を変えているだけです。
解説
暦の細かな区切りを見て、鳥や虫が季節を知っていると考える見方を退けます。知っているのではなく、変えられているのだ、と。主体を生き物から時の側へ移す見方です。自然の営みに意思を読み込む癖への訂正で、観察の姿勢を正した短い一段になっています。自然の営みに意思を読み込む癖への、訂正になっています。観察の姿勢を正した、短い一段です。
この章句が説くこと
暦七十二候主体観察訂正
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