呻吟語 / 外篇・天地・子を觀て父母を知る
天地不可知也,而吾知天地之所生,觀其所生,而天地之性情形體懼見之矣。是故觀子而知父母,觀器而知模範。天地者,萬物之父母而造物之模範也。
新字:天地不可知也,而吾知天地之所生,観其所生,而天地之性情形体懼見之矣。是故観子而知父母,観器而知模範。天地者,万物之父母而造物之模範也。
書き下し
天地は知る可からざるなり。而れども吾は天地の生ずる所を知る。其の生ずる所を觀れば、天地の性情形體懼な之を見る。是の故に子を觀て父母を知り、器を觀て模範を知る。天地なる者は、萬物の父母にして造物の模範なり。
現代語訳
天地は知りようがありません。しかし天地が生んだものは分かります。生んだものを観れば、天地の性も情も形も体も、みなそこに見えます。だから子を観て父母を知り、器を観て型を知ります。天地は万物の父母であり、物を作る型です。
解説
直接は知りようのないものを、生み出したものから逆に知る方法を示します。子から父母、器から鋳型。同じように、万物から天地が分かるというわけです。人物の判定にもそのまま使える論法で、その人が何を生み出したかを見れば、本人が見えてくることになります。認識の方法を示した一段です。認識の方法を、人物の判定にも使える形で示しています。
この章句が説くこと
認識逆推子器天地
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