呻吟語 / 外篇・天地・嚴寒は物を養ふ
濕溫生物,濕熱長物,燥熱成物,淒涼殺物,嚴寒養物。
新字:湿温生物,湿熱長物,燥熱成物,淒涼殺物,厳寒養物。
書き下し
濕溫は物を生じ、濕熱は物を長じ、燥熱は物を成し、淒涼は物を殺し、嚴寒は物を養ふ。
現代語訳
湿って温かい気は物を生み、湿って熱い気は物を育て、乾いて熱い気は物を実らせ、冷え冷えとした気は物を枯らし、厳しい寒さは物を養います。
解説
天地篇の冒頭に、五つの気とその働きを並べます。生む、育てる、実らせる、枯らす、そして養う。最後が意外で、厳しい寒さが養うとされています。枯らすのは秋の冷えであって、冬の厳寒ではない。冬に根が力を蓄えるという観察でしょう。厳しさを養いと見る視点が、この篇の入口に置かれています。厳しさを養いと見る視点が、この篇の入口に置かれています。
この章句が説くこと
五気厳寒養う四季循環
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『呻吟語』外篇・天地・嚴寒は斂氣なり濕溫は、沖和の氣なり。濕熱は、蒸發の氣なり。燥熱は、燔灼の氣なり。淒涼は、殺氣にして、陰壯んにして陽微なり。嚴寒は、斂氣にして、陰外に激して陽內に培ふなり。
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