呻吟語 / 内篇・養生・甑涸れて蒸さず、燭盡きて火滅す
氣有為而無知,神有知而無為。精者,無知無為,而有知有為之母也。精天一也,屬水,水生氣;氣純陽也,屬火,火生神;神太虛也,屬無,而麗於有。精盛則氣盛,精衰則氣衰,故甑涸而不蒸。氣存則神存,氣亡則神亡,故燭盡而火滅。
新字:気有為而無知,神有知而無為。精者,無知無為,而有知有為之母也。精天一也,属水,水生気;気純陽也,属火,火生神;神太虚也,属無,而麗於有。精盛則気盛,精衰則気衰,故甑涸而不蒸。気存則神存,気亡則神亡,故燭尽而火滅。
書き下し
氣は為す有りて知る無く、神は知る有りて為す無し。精なる者は、知る無く為す無くして、知る有り為す有るの母なり。精は天一なり、水に屬す、水は氣を生ず。氣は純陽なり、火に屬す、火は神を生ず。神は太虛なり、無に屬して、有に麗く。精盛んなれば則ち氣盛んに、精衰ふれば則ち氣衰ふ。故に甑涸れて蒸さず。氣存すれば則ち神存し、氣亡ぶれば則ち神亡ぶ。故に燭盡きて火滅す。
現代語訳
気は働きがあって知覚がなく、神は知覚があって働きがありません。精は知覚も働きも無く、知覚あるものと働きあるものの母です。精は天の一で水に属し、水が気を生みます。気は純陽で火に属し、火が神を生みます。神は大いなる虚で無に属しながら、有に付いています。精が盛んなら気も盛んになり、精が衰えれば気も衰えます。だから甑の水が涸れれば蒸せません。気があれば神もあり、気が滅びれば神も滅びます。だから蝋燭が尽きれば火も消えます。
解説
精と気と神の関係を、三段の連鎖として説明します。精が気を生み、気が神を生む。そして二つの比喩で締めます。甑の水が涸れれば蒸せず、蝋燭が尽きれば火が消える。どちらも下を失えば上が成り立たないという構造です。抽象的な三者の関係が、台所と灯りの像で腑に落ちる形になっています。下を失えば上が成り立たないという構造が、台所と灯りの像で腑に落ちます。
この章句が説くこと
精気神連鎖土台甑蝋燭
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