呻吟語 / 内篇・談道・無形の氣有るも、無氣の形無し
氣者,形之精華;形者,氣之渣滓。故形中有氣,無氣則形不生;氣中無形,有形則氣不載。故有無形之氣,無無氣之形。星隕為石者,先感於形也。
新字:気者,形之精華;形者,気之渣滓。故形中有気,無気則形不生;気中無形,有形則気不載。故有無形之気,無無気之形。星隕為石者,先感於形也。
書き下し
氣は、形の精華なり。形は、氣の渣滓なり。故に形中に氣有り、氣無くんば則ち形生ぜず。氣中に形無し、形有らば則ち氣載せず。故に無形の氣有るも、無氣の形無し。星隕ちて石と為るは、先づ形に感ずればなり。
現代語訳
気は形の精華です。形は気の残りかすです。ですから形の中に気があり、気がなければ形は生じません。気の中に形はなく、形があれば気は載せられません。ですから形のない気はありますが、気のない形はありません。星が落ちて石になるのは、先に形に感じたからです。
解説
気と形の関係が整理されます。気は形の精華で、形は気の残りかす。そして非対称が示されます。形のない気はあるが、気のない形はない。気のほうが基本だという結論です。最後に星が落ちて隕石になる例が引かれ、形のないものが形を取る過程の証拠とされます。前に置かれた、気は尽きず形は必ず壊れる、という一段と揃った自然観です。
この章句が説くこと
気形精華渣滓隕石
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