呻吟語 / 内篇・養生・盜は男戎、色は女戎
盜為男戎,色為女戎。人皆知盜之劫殺為可畏。而忘女戎之劫殺。悲夫!
新字:盗為男戎,色為女戎。人皆知盗之劫殺為可畏。而忘女戎之劫殺。悲夫!
書き下し
盜は男戎爲り、色は女戎爲り。人皆な盜の劫殺す可畏きを知る。而して女戎の劫殺を忘る。悲しいかな。
現代語訳
盗賊は男の兵であり、色は女の兵です。人はみな盗賊が奪い殺すことを恐ろしいと知っています。それでいて色という兵が奪い殺すことを忘れています。悲しいことです。
解説
盗賊と色欲を、どちらも兵にたとえて並べます。盗賊の危険は誰でも知っているのに、色の危険は忘れられている。同じ奪い殺すという働きをするのに、警戒の度合いが違うという指摘です。暴力的なものだけを危険と見る目を、二つを並べることで補正しています。短いぶん、対比が際立つ一段です。暴力的なものだけを危険と見る目を、補正しています。
この章句が説くこと
色欲盗賊警戒危険対比
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