呻吟語 / 内篇・養生・德を養ふは尤も養生の第一要
今之養生者,餌藥、服氣、避險、辭難、慎時、寡慾,誠要法也。嵇康善養生,而其死也卻在所慮之外。乃知養德尤養生之第一要也。德在我,而蹈白刃以死,何害其為養生哉?
新字:今之養生者,餌薬、服気、避険、辞難、慎時、寡慾,誠要法也。嵇康善養生,而其死也却在所慮之外。乃知養徳尤養生之第一要也。徳在我,而蹈白刃以死,何害其為養生哉?
書き下し
今の養生する者は、藥を餌とし、氣を服し、險を避け、難を辭し、時を慎み、慾を寡くす。誠に要法なり。嵇康は善く生を養ふも、其の死するや卻って慮る所の外に在り。乃ち知る、德を養ふは尤も養生の第一要なることを。德我に在らば、白刃を蹈みて以て死するも、何ぞ其の養生爲るを害せんや。
現代語訳
今の養生をする者は、薬を服し、気を練り、危険を避け、難儀を辞し、時を慎み、欲を減らします。確かに要となる方法です。嵇康は養生に長けていましたが、その死は思案の外から来ました。そこで知られるのです。徳を養うことこそ養生の第一なのだと。徳が自分にあるなら、白刃を踏んで死んでも、それが養生であることを損ないません。
解説
養生の技法を六つ挙げ、確かに有効だと認めます。しかし嵇康が刑死した例を出して、技法では防げない死があると示します。だから第一は徳を養うことだ、と。そして結びが大胆で、徳があれば刃を踏んで死んでも養生だと言う。養生の目的を長さではなく中身に置き換えた一段になっています。養生の目的を、長さではなく中身に置き換えた一段です。
この章句が説くこと
養生徳嵇康技法目的
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