呻吟語 / 内篇・應務・想ひ得る時切に緩やかにする莫かれ
事到手且莫急,便要緩緩想;想得時切莫緩,便要急急行。
書き下し
事手に到れば且く急ぐ莫かれ。便ち緩緩と想ふを要す。想ひ得る時切に緩やかにする莫かれ。便ち急急に行ふを要す。
現代語訳
事が手元に来たら、まず急いではいけません。ゆっくりゆっくり考えるべきです。考えがまとまったら、決して緩めてはいけません。すぐさま行うべきです。
解説
速さを二段階で切り替えよと言います。考える段はゆっくり、実行の段は速く。多くの人はこの逆をやり、すぐ動き出してから悩みます。切り替え点は考えがまとまった瞬間で、そこから先は緩めない。前に出てきた、謀るは尺寸で断ずるは毫釐という段とも通じ、段階ごとの速度が明確に指示されています。多くの人はこの逆をやり、動いてから悩んでいます。
この章句が説くこと
速度思考実行切り替え段階
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