呻吟語 / 内篇・應務・百忍の圖
何是何非,何長何短,但看百忍之圖。不喑不瞽,不痴不聾,自取一朝之忿。
新字:何是何非,何長何短,但看百忍之図。不喑不瞽,不痴不聾,自取一朝之忿。
書き下し
何ぞ是何ぞ非、何ぞ長何ぞ短、但だ百忍の圖を看よ。喑ならず瞽ならず、痴ならず聾ならずんば、自ら一朝の忿を取らん。
現代語訳
何が正しく何が間違い、何が長く何が短いか。ただ百忍の図を見なさい。口がきけず目が見えず、愚かで耳が聞こえないのでなければ、自分から一朝の憤りを招きます。
解説
是非長短の議論を、百忍の一語で片づけます。百忍は九代同居した家が忍の一字を百書いたという故事です。そして後半は、聞こえないふり見えないふりができなければ怒りを招くと言います。痴でも聾でもなければ家長になれないという俗諺を踏まえており、あえて鈍くあることの効き目が示されています。あえて鈍くあることの効き目が、示されています。
この章句が説くこと
忍是非鈍怒り家
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