呻吟語 / 内篇・應務・何處にか些子を瞞藏せん
天不可欺,人不可欺,何處瞞藏些子?性分當盡職分當盡,莫教久缺分毫。
新字:天不可欺,人不可欺,何処瞞蔵些子?性分当尽職分当尽,莫教久欠分毫。
書き下し
天欺く可からず、人欺く可からず。何處にか些子を瞞藏せん。性分當に盡くすべく職分當に盡くすべし。久しく分毫を缺かしむる莫かれ。
現代語訳
天は欺けず、人も欺けません。どこに少しでも隠しておく場所があるでしょうか。性としての分を尽くすべきで、職としての分を尽くすべきです。長いあいだ毛ほども欠けさせてはいけません。
解説
前半で隠す場所が無いことを示し、後半で尽くすべき二つの分を挙げます。隠せないのだから、欠けを作らないほうが早いという筋です。性分と職分はこの書で繰り返し出てくる組で、自分の側にあって尽くすべきものとされてきました。対句の形に整えられ、日々の点検の言葉として使える一段になっています。日々の点検の言葉として、そのまま使える形です。
この章句が説くこと
天人隠す性分職分点検
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