呻吟語 / 内篇・應務・寧ろ不知の名有るも
天下事最不可先必而豫道之,已定矣,臨時還有變更,況未定者乎?故寧有不知之名,無貽失言之悔。
新字:天下事最不可先必而予道之,已定矣,臨時還有変更,況未定者乎?故寧有不知之名,無貽失言之悔。
書き下し
天下の事は最も先づ必して之を豫め道ふ可からず。已に定まれるも、時に臨みて還た變更有り。況んや未だ定まらざる者をや。故に寧ろ不知の名有るも、失言の悔を貽す無かれ。
現代語訳
天下の事は、あらかじめ断定して先に語ってはなりません。すでに決まったことでさえ、その時になれば変更があります。まして決まっていないことならなおさらです。だから、知らないという評判を受けても、失言の悔いを残さないほうがよいのです。
解説
先走った断言を戒めます。決まった事さえ変わるのだから、未定の事を語れば必ず外れる。そして二つの損を比べます。知らないと思われることと、失言して悔やむこと。前者を選べという結論で、評判より確実さを取る判断になっています。情報を求められる立場の者にとって、実に実際的な一段です。情報を求められる立場の者に、実際的な一段です。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
断言未定失言評判慎重
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