呻吟語 / 内篇・應務・從容なる者は初氣なり
天地萬物之理皆始於從容,而卒於急促。急促者盡氣也,從容者初氣也。事從容則有餘味,人從容則有餘年。
新字:天地万物之理皆始於従容,而卒於急促。急促者尽気也,従容者初気也。事従容則有余味,人従容則有余年。
書き下し
天地萬物の理は皆な從容に始まりて、急促に卒はる。急促なる者は氣を盡くすなり、從容なる者は初氣なり。事從容なれば則ち餘味有り、人從容なれば則ち餘年有り。
現代語訳
天地万物の理は、みなゆったりと始まり、慌ただしく終わります。慌ただしいのは気を使い尽くした状態で、ゆったりしているのは初めの気です。事がゆったりしていれば後味があり、人がゆったりしていれば余った年があります。
解説
ゆったりと慌ただしさを、気の残量として説明します。初めは余っているからゆったりし、尽きてくると慌ただしくなる。だから慌ただしさは、忙しさの印ではなく残量の少なさの印になります。そして事には後味、人には余命が残ると結ばれます。ゆっくりすることの効き目を、時間ではなく量で示した一段です。ゆっくりすることの効き目を、量で示した一段です。
この章句が説くこと
従容急促気残量余命
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