呻吟語 / 内篇・應務・同途にして遇はば
同途而遇,男避女,騎避步,輕避重,易避難,卑幼避尊長。
新字:同途而遇,男避女,騎避歩,軽避重,易避難,卑幼避尊長。
書き下し
同途にして遇はば、男は女を避け、騎は步を避け、輕は重を避け、易は難を避け、卑幼は尊長を避く。
現代語訳
同じ道で行き会ったら、男は女を避け、馬に乗る者は歩く者を避け、軽い荷は重い荷を避け、楽な側は難儀な側を避け、身分の低い者や年少者は目上や年長者を避けます。
解説
道で行き会ったときの譲り方を、五つ並べます。注目したいのは基準で、身分によるのは最後の一つだけです。残りは、動きにくい側や負担の大きい側を優先しています。馬より徒歩、軽荷より重荷、楽より難儀。困っている側に道を空けるという原則が、日常の一場面を通して示された一段になっています。困っている側に道を空けるという原則が、ここにあります。
この章句が説くこと
譲る道負担優先日常
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