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呻吟語 / 内篇・應務・勢を識りて蚤く之を圖る

識勢而蚤圖之,自不至於極重,何時之足憂?

新字:識勢而蚤図之,自不至於極重,何時之足憂?

書き下し

勢を識りて蚤く之を圖らば、自ら極重に至らず。何ぞ時の憂ふるに足らんや。

現代語訳

勢いを知って早く手を打てば、自然と手に負えない重さまで至りません。時勢を憂える必要がどこにあるでしょうか。

解説

前の段を受けて、勢いを知ることの効き目を示します。早く手を打てば極端に重くならず、そもそも憂える事態にならない。時勢を嘆く人は、嘆く段まで放置した人だということになります。前に出てきた、欲は最初に討ち取れば易しいという段と同じ構図で、こちらは時勢という大きな対象に当てはめられています。時勢を嘆く人は、嘆く段まで放置した人なのです。

この章句が説くこと

早期手当て憂い放置

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