呻吟語 / 内篇・應務・醉夢の中に一生を過ぐ
人人因循昏忽,在醉夢中過了一生,壞廢了天下多少事!
新字:人人因循昏忽,在酔夢中過了一生,壊廃了天下多少事!
書き下し
人人因循昏忽して、醉夢の中に一生を過ぎ了はり、天下の多少の事を壞廢せり。
現代語訳
人はみなぐずぐずとぼんやりして、酔った夢の中で一生を過ごし終え、天下のどれほどの事を壊し廃らせてきたことでしょうか。
解説
前の段の本気の話を受けて、その反対の姿を描きます。ぐずぐず、ぼんやり、酔った夢。悪事を働いたわけではありませんが、それでも天下の事を壊してきたとされます。何もしないことが害になるという見方は、前に出てきた、怠りは意識せずに起きるぶん害が大きいという段と同じです。次の段で対比が示されます。何もしないことが害になる、という見方になっています。
この章句が説くこと
怠惰漫然一生廃れ害
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