呻吟語 / 内篇・修身・有損の人と作る休め
人生天地間,要做有益於世底人。縱沒這心腸、這本事,也休作有損於世底人。
新字:人生天地間,要做有益於世底人。縦没這心腸、這本事,也休作有損於世底人。
書き下し
人天地の間に生まれて、世に益有る底の人と做すを要す。縱ひ這の心腸、這の本事沒くとも、也た世に損有る底の人と作す休め。
現代語訳
人が天地のあいだに生まれたからには、世の中の益になる人になるべきです。たとえその心も、その力も持ち合わせていなくても、せめて世の中の損になる人にはならないように。
解説
高い目標を掲げた直後に、下限を示すのがこの一段の親切なところです。世の益になれというのは誰にでもできることではない。ならばせめて害にならないでいよう、と。できないことを責めず、そこで終わらせもしない。目標と最低線を同時に置く書き方は、この書がしばしば取る形で、読む人を追い詰めずに立たせます。読む人を追い詰めずに、それでも立たせる書き方です。
この章句が説くこと
目標下限公益害生き方
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