李衛公問対 / 卷中
以誘待來,以靜待躁,以重待輕,以嚴待懈,以治待亂,以守待攻。
新字:以誘待来,以静待躁,以重待軽,以厳待懈,以治待乱,以守待攻。
書き下し
誘うを以て来るを待ち、静を以て躁を待ち、重きを以て軽きを待ち、厳を以て懈を待ち、治を以て乱を待ち、守を以て攻を待つ。
現代語訳
誘いをかけて相手が来るのを待ち、静けさを保って相手の焦りを待ち、どっしり構えて相手の軽率さを待ち、厳しさを保って相手の緩みを待ち、統制を保って相手の乱れを待ち、守りを固めて相手の攻めを待つ。
解説
六つの対句によって、自分がどうあるかを整え、相手の状態が崩れるのを待つという構えを説く。焦って攻めるのではなく、自分の側の静けさや重み、厳しさ、統制、守りを保つことに主眼がある。仕事の競争や交渉でも、相手が浮足立ったり気が緩んだりする瞬間は必ず訪れるもので、それまで自分の態勢を崩さずにいられるかが問われる。先に動いた方が有利とは限らず、構えを保つ力そのものが武器になる場面は多い。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
静待機自制
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孫子・行軍篇丘陵堤防には、必ず其の陽に処りて、之を右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。上に雨ふり、水沫至らば、渉らんと欲する者は、其の定まるを待て。
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