呻吟語 / 内篇・應務・失意の人に對して矜る勿かれ
對憂人勿樂,對哭人勿笑,對失意人勿矜。
新字:対憂人勿楽,対哭人勿笑,対失意人勿矜。
書き下し
憂ふる人に對して樂しむ勿かれ、哭する人に對して笑ふ勿かれ、失意の人に對して矜る勿かれ。
現代語訳
憂えている人の前で楽しまないこと。泣いている人の前で笑わないこと。思い通りにならない人の前で得意にならないこと。
解説
三つの場面で、自分の感情を出すなと言います。憂い、涙、失意。どれも相手が下を向いている場面です。悪意が無くても、こちらの明るさがそのまま刃になります。前に出てきた、場の空気から外れるのは乖戾だという段と同じ主張で、こちらは相手が弱っている場合に絞られており、より具体的な戒めになっています。悪意が無くても、こちらの明るさが刃になります。
この章句が説くこと
配慮場失意感情刃
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