孟子 / 盡心章句下
孟子曰、有布縷之征粟米之征力役之征。君子用其一、緩其二。用其二而民有殍。用其三而父子離。
書き下し
孟子曰く、「布縷の征・粟米の征・力役の征有り。君子は其の一を用いて、其の二を緩くす。其の二を用うれば、民に殍有り。其の三を用うれば、父子離る。」
現代語訳
孟子は言った。 「民から取り立てる税はには、布や糸を納めさせる布縷の税、穀物を納めさせる粟米の税、労力を提供させる力役の税の三つがある。君子が政治を行う場合は、時宜にかなった税を一つ取り立て、他の二つは猶予する。もし二つの税を同時に取り立てたら、民に餓死者がでるし、三つの税を同時に取り立てたら、一家離散ということになる。」
解説
人々に負担を求める際には、そのタイミングと限度をわきまえることが非常に重要です。いくら必要なことだからといって、一度に多くの要求を押し付けてしまえば、相手はそれに耐えきれず潰れてしまいます。現代の職場でも、部下に対して複数の重いタスクを同時に課すと、心身の健康を損なったり、離職につながったりすることがあります。相手の状況や力量をしっかりと見極め、無理のない適切な範囲で物事を進める配慮が求められます。
この章句が説くこと
負担の分散配慮適切なマネジメント
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