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呻吟語 / 内篇・應務・化工も他術無し

握其機使自息,開其竅使自噭,發其萌使自崢,提其綱使自張,此老氏之術乎?曰:非也。二帝三王御世之大法不過是也。解其所不得不動,投其所不得不好,示其所不得不避。天下固有抵死而惟吾意指者,操之有要而敁敪其心故也。化工無他術,亦只是如此。

新字:握其機使自息,開其竅使自噭,発其萌使自崢,提其綱使自張,此老氏之術乎?曰:非也。二帝三王御世之大法不過是也。解其所不得不動,投其所不得不好,示其所不得不避。天下固有抵死而惟吾意指者,操之有要而敁敪其心故也。化工無他術,亦只是如此。

書き下し

其の機を握りて自ら息ましめ、其の竅を開きて自ら噭かしめ、其の萌を發して自ら崢ならしめ、其の綱を提げて自ら張らしむ。此れ老氏の術か。曰く、非なり。二帝三王の世を御するの大法も是に過ぎざるなり。其の已むを得ずして動く所を解き、其の已むを得ずして好む所に投じ、其の已むを得ずして避くる所を示す。天下に固より死に抵るまで惟だ吾が意の指す所とする者有り。之を操るに要有りて其の心を敁敪すればなり。化工も他術無し、亦た只だ是の如きのみ。

現代語訳

仕掛けを握って自ら止ませ、穴を開いて自ら鳴かせ、芽を出させて自ら伸びさせ、綱を提げて自ら張らせる。これは老子の術でしょうか。答えて言う。違います。二帝三王が世を御した大法もこれに過ぎません。相手が動かずにいられないところを解き、好まずにいられないところに投じ、避けずにいられないところを示します。世の中には、死ぬまでこちらの意のままに動く者がいます。操るのに要所があって、その心を量っているからです。造化の働きにも他の術はなく、ただこの通りです。

解説

人を動かす方法を、自ら動くように仕向けることだと説きます。止ませる、鳴かせる、伸ばす、張らせる。どれも主語は相手です。そして老子の術かと問われて否定し、聖王の大法もこれだと答えます。策術との違いは、相手の已むを得ないところに働きかけている点でしょう。前に出てきた因の一字の、最も整った適用例です。前に出てきた因の一字の、最も整った適用例です。

この章句が説くこと

誘導自発聖王操る

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