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呻吟語 / 内篇・應務・死を善く用ふ

大丈夫看得生死最輕,所以不肯死者,將以求死所也。死得其所,則為善用死矣。成仁取義,死之所也,雖死賢於生也。

新字:大丈夫看得生死最軽,所以不肯死者,将以求死所也。死得其所,則為善用死矣。成仁取義,死之所也,雖死賢於生也。

書き下し

大丈夫は生死を看得ること最も輕し。所以に死するを肯んぜざる者は、將に以て死所を求めんとすればなり。死して其の所を得れば、則ち死を善く用ふと為す。仁を成し義を取るは、死の所なり。死すと雖も生くるより賢れり。

現代語訳

大丈夫は生き死にを最も軽く見ます。それでいて死のうとしないのは、死に場所を求めているからです。死んでその場所を得られれば、死を上手に用いたことになります。仁を成し義を取ることが、死ぬべき場所です。そこでなら、死ぬほうが生きるより優れています。

解説

生死を軽く見ることと、簡単に死なないことを両立させます。死を惜しんでいるのではなく、使い道を探しているのだ、と。死を資源として扱う見方で、使い方が決まるまでは使わない。仁を成し義を取る場面だけが、その使い道とされます。軽んじることと粗末にしないことの違いを、鮮やかに示した一段です。軽んじることと粗末にしないことの違いを、示しています。

この章句が説くこと

生死死所仁義用いる覚悟

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