呻吟語 / 内篇・應務・做時原より錯らず
聖賢終始無二心,只是見得定了。做時原不錯,做後如何悔?
書き下し
聖賢は終始二心無し。只だ是れ見得ること定まりたればなり。做す時原より錯らず、做す後如何ぞ悔いん。
現代語訳
聖賢には初めから終わりまで二つの心がありません。ただ見通しが定まっているからです。行う時にもともと誤っていないのだから、行った後でどうして悔やむでしょうか。
解説
前の段を受けて、悔やまない理由を示します。見通しが定まっていれば行う時に誤らず、誤らなければ悔いも生じない。悔いを消すには意志ではなく、先の段階の見通しを固めるしかないという構図です。前に出てきた、上智は悔やまず事の前に詳らかだからという段と同じ主張が、ここでも繰り返されています。悔いを消すには、先の段階の見通しを固めるしかありません。
この章句が説くこと
見通し悔い一貫聖賢原因
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