呻吟語 / 内篇・應務・我は自ら是に從ふ
你說底是我便從,我不是從你,我自從是,仍私之有?你說底不是我便不從,不是不從你,我自不從不是,何嫌之有?
新字:你説底是我便従,我不是従你,我自従是,仍私之有?你説底不是我便不従,不是不従你,我自不従不是,何嫌之有?
書き下し
你の說く底是ならば我便ち從ふ。我は你に從ふに非ず、我は自ら是に從ふなり。仍ほ私の之れ有らんや。你の說く底是ならずんば我便ち從はず。你に從はざるに非ず、我は自ら不是に從はざるなり。何の嫌か之れ有らん。
現代語訳
あなたの言うことが正しければ、私はそれに従います。あなたに従うのではなく、正しさに従うのです。そこにどんな私心があるでしょうか。あなたの言うことが正しくなければ、私は従いません。あなたに従わないのではなく、正しくないものに従わないのです。そこにどんな含みがあるでしょうか。
解説
従うか従わないかを、相手ではなく内容で決めると宣言します。従っても迎合ではなく、従わなくても反発ではない。人間関係の色を、判断から完全に抜き取る構えです。これができれば議論に遺恨が残りません。前に出てきた、我は只だ我なりという段と同じ独立性が、対話の場面で示された一段になっています。これができれば、議論に遺恨が残りません。
この章句が説くこと
独立判断迎合反発内容
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